重度歯周炎にかかった歯の周りの失われた骨などの深部歯周組織を増やすには、再生療法を行います。
再生療法とは、歯周組織にダメージを与える炎症や力などの原因を歯周治療でしっかり取り去ると自然治癒力が働きはじめます。
このすぐれた力を人工的に、より効果的に引き出し壊れた歯周組織を治す方法です。
年単位で時間のかかる治療ですが壊れた歯周組織がある程度回復すると歯周ポケットが浅くなり、その後のケアがラクになります。
歯周組織が細菌感染によって破壊されてしまう歯周炎は歯失う大きな原因です。
しかし、現在では以前は救えなかったグラグラの歯を再生療法で長く持たせられるようになってきました。
再生療法は、歯の延命治療です。
破壊された歯周組織を取り戻すことができ、歯の保存に力を発揮します。しかし、重度の場合救えないときもありますので、早期の受診を勧めます。
歯周治療の最終目標は一生自分の歯で噛んで食べることであり、再生療法の終了はひと区切りですが最終ゴールではなく、あらたな気持ちで歯の健康と向かい合って頂きたいです。
特殊なタンパク質を歯槽骨、歯根膜、セメント質など歯の周りの組織に塗布しそれら歯周組織を再生させる方法です。
近年歯周組織再生療法は、大変良好な結果が得られるようになりましたが、「必ずしも100%成功するものではありません」
再生療法による歯周組織の改善は数年単位で時間のかかる治療で、よりよい結果を出すには患者さんの協力が欠かせません
。
そのためには、自分で行う毎日のブラシッングや歯科医院で行うスケーリング等による細菌除去と歯科医師が行う噛み合わせの調整による噛む力のコントロールが必要であります。
再生療法は歯の延命治療です。破壊された歯周組織を取り戻し歯を保存する方法です。しかし、重度の場合は救えないこともありますので早めの受診をお勧めします。
再生療法の終了はあくまで通過点であり最終ゴールではありません。
歯周組織がしっかりと回復し良好な状態を保つためには、歯科医院で定期的なメインテナンスが必ず必要です。
歯科医院では、歯科医による噛み合わせや1年ごとにレントゲンによる骨の回復状態、衛生士によるクリーニングや患者さんの毎日のケアについてのアドバイスをおこないます。
治療が始まれば歯科医院とは長いお付き合いになります。それだけに、治療を受ける際には納得するまで治療説明を受け、新たな一歩を踏み出して頂きたいと思います。
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